ねらい:1970年代後半に「密室芸」として名を馳せたタモリ。80年に当時フジテレビプロデューサーであった横澤彪が実験的試みとしてタモリを起用した『笑っていいとも』は現在までも続いている。元来は「キワモノ」として扱われていたタモリが何故、BIG3と呼ばれるようになり、長寿番組の司会者として有名になったのか?その過程をタモリという奇跡のアナグラム芸名から分析する。また『笑っていいとも』と対比的に扱われやすい『タモリ倶楽部』もこの講座では同一線上に扱う。
授業方法:講義形式を主とするが、80年代・90年代・00年代のタモリ出演映像を流す予定。
授業内容:
1)概論:生誕からデビューまでの過程
2)『笑っていいとも』の初期流動性
3)『タモリ倶楽部』のコーナー変遷
4)『ミュージックステーション』でのやる気のなさの"原点"
5)これからのタモリ
成績評価方法:試験乃至レポート(受講者数次第で決定)レポートの場合、2000字以上。なお試験中、密室芸の完コピ(イグアナ・コンドルの着地・野坂昭如・寺山修司)を行った者は評価をSとする。しかし、偽フランス語(アザブジュバ~ン)など言語擬態を行った者はDとする。
教科書:『Quick Japan』41号(大田出版・980円)
参考書:特に必要ないが、講義中、全冷中・面白グループについて触れるので、筒井康隆・山下洋輔については基礎教養として扱う。